仮想通貨市場は年初に歴史的な天井をつけたあと、まさに「バブル崩壊」の状況で下げ続けています。
2017年の上昇は凄まじく、数十倍~数百倍になったコインも出現しました。
しかし、その反動で今年は高値から10分の1以下に下げたものも続出しています。
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目次
ビットコイン 鉄板ラインを割り込む
【ビットコイン日足】
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ビットコインは200万円の高値から暴落したあとでも、長らく65万円付近が底値になっていました。
海外ではビットコインの「6,000ドルの壁」として意識されていて、この付近に来れば必ず下値買いが入っていたのです。
しかし、鉄板に見えたこのサポートラインも完全に崩れてしまいました。
ビットコインが崩れたのにはいろんな理由がありますが、結局、仮想通貨全体の調整が終わっていないということだと思います。
去年の上昇があまりにも極端だったために、その反動が現在来ていると考えたほうがいいでしょう。
まさに今は底なし状態ですが、この下げがいつまで続くのかが多くの投資家の関心事でしょう。
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仮想通貨はかつてのインターネット株バブルと同じ状況に
現在仮想通貨の状況を見て思い出すのが、かつてのインターネット株バブルです。
ヤフー株式会社をはじめとして何十倍~何百倍になる銘柄が続出しました。
しかし、2000年4月に天井を打つと、インターネットバブルは崩壊、長く低迷を余儀なくされました。
ナスダック指数を見ると、大天井から調整が完了するまで2年半かかっています。
今回の仮想通貨市場にそれを当てはめると、天井を打ったのが今年の1月なので、最低でも来年末まで調整には時間を要して、本格的に底を打つのは2020年以降ということになります。
じつはビットコインの最初の本格的な上昇相場が起きたのは2013年末で、この時はキプロスの金融危機で10倍以上に上昇しました。
しかし、中国が規制に乗り出すと暴落、約3年にわたって低迷することになります。
仮想通貨はまだ理想買いの状態
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かつてのインターネット株と共通するのは、数十年後の状況を見越して上昇したことです。
今ではインターネットは当たり前ですが、2000年は、当時の企業の売上や利益をはるかに超えて買われました。
いわば「理想街買い」の状態にあったわけです。
現在の仮想通貨も実際は、ネットショップや量販店などの決済にはまだほとんど使われていません。
そのような現実とのギャップが暴落を引き起こしたともいえます。
仮想通貨は現実的な普及が進まない限り、まだ数年にわたって低迷するでしょう。
本格的な上昇はその後だということになります。(執筆者:岡 隼人)