好きなことを仕事にすると9割の人が失敗します。
失敗しないためには、自分の才能を活かせる仕事を選ぶことが重要です。
今回は拙著『父が子に伝える13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方』から、「自分にあった稼ぎ方の見つけかた」について解説します。
目次
自分に合った稼ぎ方の見つけかた
「嫌い」だけど「できる」ことがあなたが最も稼げるポジションとなります。
「嫌い」だけど「できる」を言い換えると、自分ではそれほど努力していなくても、他人から褒められたり喜ばれたりすることで、ここに稼ぐためのチャンスがあります。
自分に合った稼ぎ方を見つけるためには、4つの窓を知り、自分が「嫌い」だけど「できる」という才能を活かせる黄金の窓を選ぶことが重要です。
多くの人が間違って選んでしまうのが、「好き」だけど「できない」趣味の窓です。
また、「好き」で「できる」プロの窓を最初から仕事にして稼ぐことは難しいです。
例えば、野球が好きでプロ野球選手を目指すとします。
好きなので努力をしますが、努力だけではどうにもならない壁があります。
それは人には生まれ持った才能に差があり努力だけでは埋めることができない壁が存在するからです。
あなたにも他人よりも優れた才能が必ずあります。
過去を振り返り、特に頑張っていないのに成果が出たり、他人から褒められた経験を振り返って、自分の才能を活かせる仕事を探してみてください。
価格ではなく価値で勝つ
ビジネスの世界で稼ぎ続けるためには、競争から離れてオリジナルの価値を提供することが重要です。
セブンイレブンでは1杯100円で美味しいコーヒーが飲めますが、なぜスターバックスでは一杯350円のコーヒーが売れるのでしょうか?
その答えは、スターバックスがお客さんに「価格以上の価値」を提供しているからです。
スターバックスは単にコーヒーを提供しているのでなく、「第3の場所」というコンセプトを売っています。
つまり、コーヒーではなく、空間そのものを価値としてお客さんに提供しているため、価格競争に巻き込まれず稼ぐことができているのです。
価格だけではなく、ビジネスを作るときは自分だけが提供できる価値をビジネスの軸に加えることを徹底しましょう。
やらないことを決めて勝ち戦しかしない
稼ぐためには選択と集中が重要です。
人生は4,000週間しかありませんし、1日はたったの1,440分しかありません。
お金を稼げる人は、時間の有限性を理解し、今するべきことに集中するためにやらないことを決めています。
明確にやらないことを設定することで、本当にやりたいことに全力で取り組むことができ、才能とスキルを磨くことでさらに稼ぐ力を身につけることができます。
しかし、どれだけ才能とスキルを磨いても、ビジネスの世界には自分より優秀な人がたくさんいます。
そんな人と出会ったときは、逃げることも必要です。
なぜなら、稼ぐためには勝ち戦しか選ばないことが重要だからです。
『孫子の兵法』の中には「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」という言葉があります。
これは、勝算のない戦いは避けるべきという意味でよく使われますが、ビジネスにおいても同じことがいえます。
自分の才能が活かせる分野で勝負をしましょう。
それでも勝ち目がないときは、いさぎよく諦めて逃げましょう。
逃げることも稼ぎ続けるための戦略の一つです。
自分の優れた才能を活かして稼ぎましょう。
人よりも上手にできる自分の才能を活かして稼ごう
・成功の鍵は好きなことではなく、人よりも優れた才能を活かす
・稼ぐコツは価格競争ではなく、自分にしか提供できない価値で勝負する
・成功するためにはやらないことを明確にし、勝ち戦しか選ばないことが重要
「嫌い」だけど「できる」という自分の才能を活かせる仕事が必ずあります。
実績と評価が自然と積み上がり、「嫌い」だけど「できる」ことが、「好き」だけど「できる」ことに変わっていきます。
まずは自分の才能を知ること。
自分の才能を知り、自分の才能を信じて稼ぎましょう。(1級FP技能士 石原尚幸)