
夕食のあと、シンクに積み上がった食器を前に、手で洗うか食洗機に任せるかで迷う方は多いでしょう。電気代が気になって、せっかくの食洗機を使わずにいる家庭もあります。資源エネルギー庁の比較では、条件をそろえると食洗機のほうが光熱費と水道代の合計が少なく出ています。ただしその差は回数や湯量を決めたうえでの数字で、家庭ごとに同じ額になるとは限りません。
資源エネルギー庁が並べた手洗いと食洗機の年間の差
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトは、手洗いと食器洗い乾燥機(以下、食洗機)の年間の光熱費と水道代を比べています。手洗いは給湯器を40度にして1回65Lのお湯を使い、冷房期間は給湯器を使わない想定です。食洗機は給水接続タイプを標準モードで使い、どちらも毎日2回洗います。この条件で、食洗機のほうが年間で合計約6,470円少なくなっています。

表のとおり、手洗いはガスと水道、食洗機は電気と水道を使います。水道の年間の使用量は、食洗機のほうが少なく出ています。ただし、洗う回数やお湯の出し方、機種が違えば金額も変わります。自宅の使い方と条件を照らし合わせて読むのが確実です。
食洗機に任せるなら押さえたい回し方と洗剤の量
食洗機を使うと決めたら、次に見直したいのが回し方です。資源エネルギー庁が勧めるのは、使うときのまとめ洗いです。食器の点数が少ないときは、少量コースなどを選ぶよう案内しています。洗浄が終わったら扉を開け、余熱だけで乾燥させれば省エネにつながるとしています。
見落としやすいのが洗剤の量です。少なすぎると洗浄力は落ちる一方、多く入れすぎても洗浄性能はほとんど変わらないとされています。守りたいのは適量です。食器を入れる前には、残った食べ物を丁寧に捨てるなどの前処理をしておくと、汚れ落ちがよくなります。
手洗いを続けるなら見直したいお湯の量と温度
置き場所がない、洗い物が少ないといった理由で、手洗いを続ける家庭もあるでしょう。そこで効いてくるのが、お湯を出しっぱなしにしないため洗いです。洗う前に食器を水につけておいたり、ヘラや布で汚れを拭き取っておいたりすると、使うお湯の量が少なくて済みます。
もう1つは給湯器の設定温度です。前提は、水温20度の水道水を65L使って毎日2回手洗いする場合です。設定を40度から38度に下げると、ガスの使用量が減ると示されています(表の3行目)。
家の洗い方に合わせて選ぶ手洗いと食洗機
手洗いと食洗機の差は、資源エネルギー庁が回数や湯量をそろえて示した年間の数字です。家庭の使い方によって、差の大きさは変わります。食洗機ならまとめ洗いと余熱での乾燥、手洗いならため洗いと給湯温度の見直しが出発点です。まずはふだん何回、どれくらいお湯を流して洗っているかを振り返り、無理なく続けられる洗い方から始めてみてください。


